クラウドアシスタント クラインアントにより、お使いの ECS インスタンスを安全なセキュリティ保護された状態で管理することが可能になります。 特に、クラウドアシスタントにより、自動的に複数の日常のメンテナンスコマンドを実行でき、自動化 O&M スクリプト、処理のポーリング、ソフトウェアのインストールまたはアンインストール、アプリケーションの更新、パッチのインストールなどが実行できます。

課金方法

クラウドアシスタント クライアントは無料で利用可能です。 ただし、お使いのインスタンスの実行には料金が発生します。 詳しくは、『料金の概要』をご参照ください。

詳細

ECS インスタンスに クラウド アシスタントクライアントをインストールすることによって、ECS インスタンスまたは APIundefinedを介して、Bat または PowerShell スクリプト (Windows インスタンス)、あるいはシェルスクリプト (Linux インスタンス) を複数の実行中インスタンス ([Running]) で実行できます。 選択されたインスタンスはお互いに影響を与えません。 時間による呼び出しを設定した場合、ECS インスタンスを特定のステータスに維持し、モニタリングおよびログ情報を取得し、デーモンプロセスを実行できます。 クラウドアシスタントクライアントは、どの操作も起動させることはありません。 つまり、ユーザーだけが必要に応じて特定の操作を実行します。

クラウドアシスタントクライアントに関する概念の解説は、以下の表のようになります。

表 1. クラウドアシスタントクライアントの概念
用語 一般的な名称 説明
クラウドアシスタント クラウドアシスタント Alibaba Cloud ECS により提供される日常のメンテナンスタスクの自動化バッチ呼び出しに関する便利な機能です。
クラウドアシスタントクライアント クライアント ECS インスタンスにインストールされたクラインアントプログラムです。 Alibaba Cloud Service に含まれるタスク処理です。 ECS インスタンスのすべての操作は、クライアントを使用して実行されます。
コマンド コマンド Shell スクリプトなどの ECS インスタンスで呼び出される指定されたのコマンド。
1 回限りの呼び出し 呼び出し 1 回のみ1 つまたは複数のインスタンスでコマンドが実行される (つまり、呼び出される) こと ( Invocation)。
定期的な呼び出し 時間による呼び出し 1 つまたは複数のインスタンス上でコマンドを呼び出す際、呼び出しシーケンス(つまり、時間周期)を指定することができます。
呼び出しステータス 呼び出しステータス コマンド呼び出しステータス間の関係性 詳しくは、「コマンド呼び出しのライフサイクル」をご参照ください。

制限

クラウドアシスタントクライアントには、以下のような制限があります。

  • 管理者として、クラウドアシスタントクライアントをインストールおよび管理する必要があります。 具体的には、Linux インスタンス管理者は "root"、 Windows インスタンス管理者は "administrator" です。
  • それぞれの Alibaba Cloud リージョンで、最大 100 のクラウドアシスタントクライアントコマンドを作成できます。
  • それぞれの Alibaba Cloud リージョンで、1 日に最大 100 個のクラウドアシスタントクライアントコマンドを実行できます。
  • クラウドアシスタントサービスでの ECS インスタンスは、すべての Alibaba Cloud リージョンで利用可能です。
  • 時間による呼び出しコマンドに関して、Timed の間隔は 10 未満には設定できません。
  • Base64 でエンコードされた Bat または PowerSell スクリプトのサイズ、またはシェルスクリプトのサイズは、16 KB 超えることはできません。
  • 対象となる ECS インスタンスは [Running] (Running) ステータスである必要があります。
  • 現在、クラウドアシスタントクライアントは以下のオペレーティングシステムからのみサポートされます: Windows Server 2008/2012/2016、Ubuntu 12/14/16、CentOS 5/6/7、Debian 7/8/9、RedHat 5/6/7、SUSE Linux Enterprise Server 11/12、OpenSUSE、Alibaba Cloud Linux および CoreOS。

クラウドアシスタントの使用方法

クライアントの使用前に、お使いの ECS インスタンスにクラウドアシスタントクライアントをインストールする必要があります。

API を介して使用できます。 詳しくは、『自動的なインスタンスの管理』をご参照ください。

コマンド呼び出しのライフサイクル

インスタンスの実行時、コマンドは以下のようなステータスになります。

表 2. 1 つのインスタンスで実行されたコマンドのステータス
コマンドステータス API ステータス 説明
Being executed Running コマンドが実行中です。
Stopped Stopped 実行中にコマンドが停止されました。
Execution finished Finished コマンドの呼び出しが終了しました。 だだし、呼び出しが成功したことを示しているわけではありません。 コマンド処理の実際の出力 (Output) を確認することで、呼び出しが成功したかどうかを確認できます。
Execution failed Failed タイムアウト時間 (Timeout) に達した際に、コマンドの呼び出しが終了しませんでした。

一括または定期的な実行の管理を簡単に行うために、全体の呼び出しステータスインスタンスの呼び出しステータス および 呼び出し記録ステータスの観点からコマンド実行のライフサイクルを管理することができます。 異なるレベル間の関係は、以下の図のようになります。

図 1. 呼び出しステータス間の関係
表 3. 1 回限りのバッチ実行のライフサイクル
ステータス コマンド呼び出し 表示されるステータス
全体の呼び出しステータス すべてのインスタンスの呼び出しステータスが [Finished] (Finished)。 Finished

いくつかのインスタンスの呼び出しステータスが [Finished] (Finished) で、

他のインスタンスの呼び出しステータスが [Stopped] (Stopped)。

すべてのインスタンスのステータスが [Failed] (Failed)。 Failed
すべてのインスタンスの呼び出しステータスが [Stopped] (Stopped)。 Stopped
すべてのインスタンスの呼び出しステータスが [Running] (Running)、またはいくつかのインスタンスのステータスが Running (Running)。 Running
いくつのインスタンスの呼び出しステータスが [Failed] (Failed)。 Partially failed
インスタンス呼び出しステータス 1 回限りのバッチ化された実行は単発の操作のため、インスタンス呼び出しステータスは、呼び出し記録ステータスと同一のものになります。
呼び出し記録ステータス 「インスタンスで実行されたコマンドのステータス」表をご参照ください。

3 つの ECS インスタンスを例にとります。 複数のインスタンスで 1 回限りの実行中の全体の呼び出しステータスとインスタンス呼び出しステータスの間の関係は以下の図のようになります。

図 2. 1 回限りのバッチ化実行のライフサイクル
表 4. 定期的な実行のライフサイクル
ステータス 説明
全体の呼び出しステータス すべてのインスタンスの呼び出しを停止していなくても、全体の呼び出しステータスが [Running] (Running) のままの場合。
インスタンス呼び出しステータス 呼び出しを停止していなくても、インスタンス呼び出しステータスが [Running] (Running) のままの場合。
呼び出し記録ステータス 「インスタンスで実行されたコマンドのステータス」表をご参照ください。

参考資料

クラウドアシスタントクライアント

API 操作