Resource Orchestration Service(ROS)

クラウド環境の構成をテンプレートに定義し、テンプレートに応じてプロビジョニングすることができるオーケストレーションサービスです。

Resource Orchestration Service (ROS) は Alibaba Cloud リソースの作成や管理を効率化するサービスです。ROS を利用することで開発者やシステム管理者の作業工数を大幅に削減することが可能です。ROS では、リソース、リソース間の依存関係、および設定の詳細をJSON形式のテキストファイルで定義できます。

メリット

可用性
ROS は多様な Alibaba Cloud リソースに対応しており、使いやすい管理コンソール、API、CLI を提供しています。
DevOps
ROS テンプレートは、クラウドインフラストラクチャでの運用に使用できるコードで構成されています。これらのテンプレートは、バージョン管理、自動テスト、継続的な統合やデプロイ用のコードとして使用できるため、DevOps の効率が大幅に向上します。
セキュリティ
ROS では RAM の機能を利用し、プライマリアカウントとサブアカウントの両方を使用できるため、ユーザー間でリソースが分離され、セキュリティが向上します。

特徴

  • 構築の省力化

    ROS のテンプレートを使用することで、API を呼び出すことなくリソースの構築が可能です。宣言型構文を用いることで、必要なリソースやリソース間の依存関係を簡単に定義することができます。それにより、正しいプロセスが実行され、自動的にリソースが作成および設定されます。ROS によって提供される API、SDK、CLI を使用すると、完全に自動化された運用・管理システムを簡単に構築できます。

  • 利便性

    テンプレートは再利用可能なため、同じ構造のシステムを何度も作成することができます。また、テンプレートではパラメータが定義することができ、スタック生成後でも変更できます。パラメーターをリソース数や設定などに関連付けることで、状況に応じて柔軟にシステム構成を調整することが可能です。

  • Orchestration テンプレート

    豊富な Orchestration テンプレートを提供しているため、さまざまな構成に対応可能です。


    オンラインのエディターではテンプレートをチェックし、その中でエラーがあれば、その詳細が表示されます。


    リソースは、指定したテンプレートの URL を用いて作成できます。

  • リソースの作成

    ECS をはじめほぼ全てのプロダクトおよびサービスのリソースを作成および購入できます。


    世界中のリージョンでリソースを作成できます。


    Cloud Init で ECS リソースのカスタマイズが可能です。


    リソースの作成時に削除ポリシーを指定できます。


    インスタンスをより簡単に作成できます。

  • リソースの更新

    テンプレートとパラメーターをオンラインで編集できます。


    テンプレートまたはパラメーターを変更して、リソースの設定を一括で変更できます。


    テンプレートまたはパラメーターを変更して、リソースのスケーリングを行うことができます。

  • リソースの削除

    他の Alibaba Cloud サービスを利用してスタックからリソースを削除することも可能です。


    スタックを削除することで、スタック中のリソースも完全に削除できます。


    スタックのみを削除し、スタック中のリソースを保持することも可能です。


    ユーザー自身で削除ポリシーを設定し、自動で実行することができます。

  • リソースの照会

    スタック、リソース、イベント単位で、ステータスやエラーの詳細を確認できます。


    スタックのテンプレートを表示できます。


    スタック内のリソースのステータスを確認できます。

利用イメージ

  • Cloud リソース管理
  • DevOps
  • システムの運用・管理
Cloud リソース管理

Cloud リソース管理

企業内の Cloud リソースを効率的に管理できます。

詳細

  • 多くの部門で構成されている企業において、 各部門には独自の IT インフラストラクチャが必要です。その場合、各部門の使用量の収集に工数がかかり、資金支出や企業全体の IT 資産に関する統計情報を収集する財務部門に負担がかかることが想定されます。ROS を利用することでその業務の効率化を図ることが可能です。サブアカウントを設定することで、各部門のスタックを作成することができます。それにより、財務部門ではスタックごとの使用量を集計することができ、各部門の資金支出や企業全体の IT 資産に関する統計情報を容易に収集できるようになります。

DevOps

DevOps

DevOps と ROS の組合せによる効率化が可能です。

詳細

  • アジャイル型でソフトウェアを開発する際、欠かせない要素となるのが CI/CD (継続的インテグレーション/継続的デリバリ) です。その中で、プログラムのテストやデプロイのパートは頻繁に繰り返されることから自動化対応が求められ、一方でここがボトルネックとなると開発効率が低下する危険性があります。これはクラウドネイティブの Web システムの開発でも同様です。クラウド環境をテンプレートを用いて自動的に構築することで、環境操作を含めたテストや、本番デプロイの自動化なども簡単に実現できます。そのため、DevOps の効果を最大限に引き出すことができます。

システムの運用・管理

システムの運用・管理

運用を開始したシステムについて、運用・管理担当者がトラフィックの変動に応じてリソースのスケーリングを行う場合に適しています。

詳細

  • システム稼働後、常に変動するリクエスト負荷に、柔軟にかつ低コストに対応し続ける必要があります。ROS を使用することで、稼働中のシステムでも影響なくリソースの拡張ができるため、効率的かつ安定してサービスを供給できます。この機能は ROS のリソース更新機能に含まれています。

よくある質問

1. テンプレートエラー発生時の確認項目を教えてください。

ファイル形式

テンプレートが UTF8 でエンコードされた有効な JSON 形式であることを確認してください。

バージョン (ROSTemplateFormatVersion)

ROSTemplateFormatVersion のスペルが正しく、その値が 2015-09-01 であることを確認してください。

マッピング (Mappings)

マッピングの定義方法が ROS の要件を満たしていることを確認してください。マッピングに関数は使用できないため、ご注意ください。

パラメーター (Parameters)

パラメーターの定義方法が ROS の要件を満たしていることをを確認してください。パラメーターに関数は使用できないため、ご注意ください。Allowvalue と Default の定義方法も ROS の要件を満たしている必要があります。

リソース (Resources)

リソース ID に文字「/」を含めることはできません。

リソースの Type 属性は文字列で指定してください。

リソースの定義には Type、Properties、Metadata、DependsOn、DeletionPolicy、Description 以外指定できないので、ご注意ください。

アウトプット (Outputs)

アウトプットを定義する際、Value 属性が必要です。

サポート外のリソース

使用できないリソースがテンプレートに定義されている場合、エラーが発生します。

その他

テンプレートのファイルサイズが 512 KB 以下であることを確認してください。

テンプレートの JSON ファイルの第 1 レベルに ROSTemplateFormatVersion、Description、Mappings、Parameters、Resources、Outputs 以外が使用されていないことを確認してください。

2. スタックの作成に失敗した際の確認項目を教えてください。

名前の重複

作成しようとしているスタック名と同名のスタックが存在しないことを確認してください。

スタック名の形式

スタック名には英数字のみ使用可能です。ただし、先頭は英字にする必要があります。

リソースの作成失敗

リソース作成エラーが発生すると、スタックの作成に失敗する場合があります。

スタックの上限数

作成できるスタックの数には上限がありますので、超過していないことを確認してください。

3. スタックの削除に失敗した際の確認項目を教えてください。

スタックが操作中

削除対象のスタックが、作成中または削除中でないことを確認してください。