収集されたログデータは、Alibaba Cloud イントラネット、インターネット、またはGlobal Accelerationを介して Log Service に送信されます。
ネットワークタイプ
- インターネット: インターネットを介したログデータの送信は、ネットワーク帯域幅の制限を受ける可能性があります。 また、ジッタ、遅延、パケット損失といったネットワークの問題により、データ転送の速度と安定性が影響を受ける可能性もあります。
- Alibaba Cloud イントラネット: Alibaba Cloud イントラネットの共有帯域幅はギガビットレベルであるため、インターネットよりも安定しており、ログデータの送信は高速です。 イントラネットには、Virtual Private Cloud (VPC) 環境とクラシックネットワーク環境があります。
- Global Acceleration: Alibaba Cloud の Content Delivery Network (CDN) のエッジノードを使用したネットワークサービスであり、ログ収集が高速化されます。インターネットと比較して、Global Acceleration はより低遅延に高い安定性を確保できます。
ネットワークタイプの選択
- イントラネットサーバータイプ、また、サーバーと Log Service プロジェクトが同じリージョンにあるかどうかで、ログデータが Alibaba Cloud イントラネットを介して送信されるかどうかが決まります。Alibaba Cloud イントラネットを介してログデータを送信できるのは次の場合のみです。
- アカウントの ECS インスタンスおよび Log Service プロジェクトのリージョンが同じである
- 別アカウントの ECS インスタンスおよび Log Service プロジェクトのリージョンが同じである
したがって、Log Service プロジェクトは、ECS インスタンスと同じリージョンに作成してログ収集されることを推奨します。ECS インスタンスのログデータは、インターネットの帯域幅を使用せずに、Alibaba Cloud イントラネットを介して Log Service に書き込まれます。注 サーバーに Logtail クライアントをインストールする際、Log Service プロジェクトと同じリージョンを選択します。リージョンが異なる場合、ログデータは収集されません。 - Global Acceleration
海外のオンプレミスサーバー、または、海外の他クラウドベンダーのサーバーからインターネット経由でデータを送信すると、遅延が大きくなり、送信が不安定になるといった問題が発生します。そういった場合に、Global Accelerationを採用します。 Global Accelerationは、Alibaba Cloud CDN のエッジノードを使用するため、ログ収集が高速化されます。インターネット経由でのデータ転送と比較して、Global Acceleration は最小限の転送遅延でより安定したネットワークとなります。
- インターネット次の場合には、インターネットを選択することをお勧めします。
- サーバーは ECS インスタンスであるが、Log Service プロジェクトと同じリージョンではない
- オンプレミスサーバーや他ベンダーのサーバーである
サーバータイプ | プロジェクトと同じリージョン | AliUid を設定する必要がある | ネットワークタイプ |
---|---|---|---|
使用中のアカウントの ECS インスタンス | はい | いいえ | Alibaba Cloud イントラネット |
いいえ | いいえ | インターネット、または Global Acceleration | |
その他アカウントの ECS インスタンス | はい | はい | Alibaba Cloud イントラネット |
いいえ | はい | インターネット、または Global Acceleration | |
他クラウドベンダーまたはオンプレミスサーバー | - | はい | インターネット、または Global Acceleration |
ネットワークタイプの選択例
シナリオ | Log Service プロジェクトのリージョン | サーバータイプ | ECS インスタンスのリージョン | Logtail クライアントインストール時に選択したリージョン | ネットワークタイプ | AliUid を設定する必要がある |
---|---|---|---|---|---|---|
ECS とプロジェクトが同じリージョンにある | 中国 (杭州) | 現在のアカウントの ECS | 中国 (杭州) | 中国 (杭州) | イントラネット | いいえ |
ECS とプロジェクトのリージョンが異なる | 中国 (上海) | 現在のアカウントの ECS | 中国 (北京) | 中国 (北京) | インターネット | いいえ |
その他アカウント | 中国 (上海) | その他アカウントの ECS インスタンス | 中国 (北京) | 中国 (北京) | インターネット | はい |
オンプレミスサーバー | 中国 (深セン) | オンプレミス | - | 中国 (深セン) | インターネット | はい |
Global Acceleration | 中国 (香港) | オンプレミス | - | 中国 (香港) | Global Acceleration | はい |

クラシックネットワークを VPC に切り替えてから構成を更新
- Logtail クライアントを管理者として再起動します。
- Linux
sudo /etc/init.d/ilogtaild stop sudo /etc/init.d/ilogtaild start
- Windows
コントロールパネルの管理ツールをダブルクリックします。サービスをクリックし、LogtailWorker を右クリックして再起動を選択します。
- Linux
- マシングループ構成を更新します。
- カスタム ID
マシングループの識別にカスタム ID を定義している場合は、マシングループ構成を変更することなく VPC ネットワークをそのまま使用できます。
- IP アドレス
マシングループの識別に ECS インスタンスの IP アドレスを使用している場合は、元の IP アドレスを再起動した Logtail クライアントより新たに取得された IP アドレスに置き換える必要があります (app_info.json ファイルの IP アドレスフィールド)。
app_info.json のファイルパス- Linux: /usr/local/ilogtail/app_info.json
- Windows x64: C:\Program Files (x86)\Alibaba\Logtail\app_info.json
- Windows x32: C:\Program Files\Alibaba\Logtail\app_info.json
- カスタム ID