redis-port を使用して、自己管理 Redis データベースから ApsaraDB for Redis インスタンスにデータを移行します。

前提条件

  • 対象の ApsaraDB for Redis インスタンスが存在する VPC に、Linux ベースの ECS (Elastic Compute Service) インスタンスが作成済みである必要があります。
  • 上記の ECS インスタンスに redis-port がダウンロードされている必要があります。
  • chmod u+x redis-port を実行して、redis-port を実行可能ファイルに変更している必要があります。

手順

  1. ECS インスタンスに組み込まれている Linux システムにログインします。
  2. redis-port が存在するディレクトリで、以下のコードを実行して移行を開始します。
    ./redis-port sync --from=src_host:src_port --Password=src_password --target=dst_host:dst_port --auth=dst_password [--filterkey="str1|str2|str3"] [--targetdb=dB] [--rewrite] [--bigkeysize=size] [--logfile=redisport.log]
    表 1. redis-port の引数
    引数 説明
    src_host 自己管理 Redis データベースのドメイン名 (または IP)
    src_port 自己管理 Redis データベースのポート
    src_password 自己管理 Redis データベースのパスワード
    dst_host ApsaraDB for Redis インスタンスのドメイン名
    dst_port ApsaraDB for Redis インスタンスのポート
    dst_password ApsaraDB for Redis インスタンスのパスワード
    str1|str2|str3 str1、str2、または str3 のフィルターキー
    DB 移行する自己管理 Redis DB のインデックス
    rewrite ApsaraDB for Redis インスタンスにすでに存在する同一のキーを上書きする
    重要 この引数が設定されておらず、両方のデータベースに同一キーが存在する場合、移行は正しく実行されない可能性があります。
    bigkeysize size の値よりも大きいキーを書き込むときは、ビッグキー書き込みを有効にします。
    logfile ログを保存するファイルを指定します。
  3. ログをモニタリングして、移行手順が期待どおりに実行されることを確認します。
    • sync rdb done 後にログを確認します。+forward=1 を含むエントリの +nbytes 値が 14 より大きい場合は、増分同期ログです。 増分同期ステータスをモニタリングして、データベースの最適な切り替え時期を判断します。
    • 完全同期後、同期ソース (つまり自己管理 Redis データベース) は定期的な ping リクエストを送信し、+forward=1+nbytes=14 を持つログを生成します。 これらは増分同期ログではありません。