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:バックアッププロセスの仕組み

最終更新日:Mar 22, 2020

DBS は、完全バックアップ、リアルタイム増分バックアップ、データ回復などの機能を提供します。このセクションでは、バックアップ処理中のデータベースのパフォーマンスへの影響について説明します。

注意

  1. データベースのバックアップを実行する場合、DBS はデータベースからデータを読み取る必要があり、データベースのパフォーマンスに影響します。
  2. スタンバイデータベースを使用している場合は、スタンバイデータベースでバックアップを実行し、プライマリデータベースのパフォーマンスの問題を回避することを推奨します。
  3. RDS データベースを使用している場合は、プライマリデータベースでのみバックアップを実行できます。
  4. オフピーク時に完全バックアップを実行して、サービスへの影響を最小限に抑えることを推奨します。
  5. DBS のベータリリースでは、一定数のバックアップスレッドが提供され、安定したバックアップ速度を維持します。正式リリースでは、ユーザーがバックアップ速度を動的に制御できるようになります。
  6. デフォルトでは、DBS はデータベースの復元を最高速度で実行します。アイドル状態のデータベースを、バックアップターゲットとして使用することを推奨します。

完全バックアップ

原理

完全バックアップを実行する場合、DBS はまず各テーブルを分割し、マルチスレッドを使用して並列にデータを読み取ります。サービスは以下のように SQL 文を実行します。データがディスクに格納されると、データの読み取りは、データベースの I/O パフォーマンスに影響します。DBS はバックアップ処理中、データベースをロックしません。これにより、データベースのパフォーマンスへの影響が軽減されます。

注意:バックアップソースのデータベースに、プライマリキーのないテーブル、文字列型のプライマリキー、または複合キーのテーブルがある場合、SQL のパフォーマンスが低下する可能性があります。

  1. SELECT col1col2col3coln
  2. FROM db1.tab1
  3. WHERE id >= xxx
  4. AND id < xxx
  5. ORDER BY id ASC

パフォーマンス

インスタンスタイプ 並列スレッド
すべてのインスタンスタイプ 4~16

増分バックアップ

原理

増分バックアップを実行する場合、DBS はデータベーストランザクションログをリアルタイムで読み取ります。ログの読み取り速度は、ログの生成速度に応じて動的に調整されます。ログの読み取りは、データベース CPU のパフォーマンスにほとんど影響を与えません。データベースのログが、ログキャッシュに格納されると、データベースの I/O パフォーマンスに対するログの読み取りの影響は、最小限に抑えられます。

パフォーマンス

インスタンスタイプ 並列スレッド
すべてのインスタンスタイプ 1~2