DBS は、完全バックアップ、リアルタイム増分バックアップ、データ回復などの機能を提供します。このセクションでは、バックアップ処理中のデータベースのパフォーマンスへの影響について説明します。
注意
- データベースのバックアップを実行する場合、DBS はデータベースからデータを読み取る必要があり、データベースのパフォーマンスに影響します。
- スタンバイデータベースを使用している場合は、スタンバイデータベースでバックアップを実行し、プライマリデータベースのパフォーマンスの問題を回避することを推奨します。
- RDS データベースを使用している場合は、プライマリデータベースでのみバックアップを実行できます。
- オフピーク時に完全バックアップを実行して、サービスへの影響を最小限に抑えることを推奨します。
- DBS のベータリリースでは、一定数のバックアップスレッドが提供され、安定したバックアップ速度を維持します。正式リリースでは、ユーザーがバックアップ速度を動的に制御できるようになります。
- デフォルトでは、DBS はデータベースの復元を最高速度で実行します。アイドル状態のデータベースを、バックアップターゲットとして使用することを推奨します。
完全バックアップ
原理
完全バックアップを実行する場合、DBS はまず各テーブルを分割し、マルチスレッドを使用して並列にデータを読み取ります。サービスは以下のように SQL 文を実行します。データがディスクに格納されると、データの読み取りは、データベースの I/O パフォーマンスに影響します。DBS はバックアップ処理中、データベースをロックしません。これにより、データベースのパフォーマンスへの影響が軽減されます。
注意:バックアップソースのデータベースに、プライマリキーのないテーブル、文字列型のプライマリキー、または複合キーのテーブルがある場合、SQL のパフォーマンスが低下する可能性があります。
SELECT col1,col2,col3,coln
FROM db1.tab1
WHERE id >= xxx
AND id < xxx
ORDER BY id ASC
パフォーマンス
インスタンスタイプ | 並列スレッド |
---|---|
すべてのインスタンスタイプ | 4~16 |
増分バックアップ
原理
増分バックアップを実行する場合、DBS はデータベーストランザクションログをリアルタイムで読み取ります。ログの読み取り速度は、ログの生成速度に応じて動的に調整されます。ログの読み取りは、データベース CPU のパフォーマンスにほとんど影響を与えません。データベースのログが、ログキャッシュに格納されると、データベースの I/O パフォーマンスに対するログの読み取りの影響は、最小限に抑えられます。
パフォーマンス
インスタンスタイプ | 並列スレッド |
---|---|
すべてのインスタンスタイプ | 1~2 |