DCDN (Dynamic Route for CDN) では、指定したファイルタイプまたはディレクトリ内の静的リソースに有効期限を設定するためのキャッシュ有効期限ルールを作成できます。 キャッシュ有効期限ルールには、それぞれ優先度を設定することができます。 有効期限を経過した静的リソースは、DCDN ノードから自動的に削除されます。 このトピックでは、DCDN ノードにキャッシュされたリソースを有効期限経過後に削除するためのルールと、キャッシュ有効期限ルールを作成する方法について説明します。
このタスクについて
キャッシュサーバーは、指定されたファイルタイプまたはディレクトリ内のリソースをキャッシュします。 キャッシュ有効期限ルールでは、リソースをキャッシュする期間として
TTL (Time To Live、有効期間) の値を指定できます。 設定されたルールに基づいて、DCDN ノードは有効期限を経過したリソースを削除します。
- キャッシュ有効期限ルールには優先順位を設定できます。
- DCDN ノードのデフォルトのキャッシングポリシーは次のとおりです。
- 配信元サーバーにキャッシングルールが設定されている場合でも、DCDN ノードのキャッシュ有効期限ルールが優先されます。
- 配信元サーバーにキャッシングルールが設定されていない場合、ディレクトリまたはファイル拡張子ごとにキャッシュ有効期限ルールを設定できます。 キャッシュ有効期限ルールはフルパスで設定できます。
下図に、デフォルトのキャッシュ有効期限ポリシーを示します。

注 DCDN ノード上で頻繁に更新されないキャッシュファイルは、指定された有効期限が経過する前に削除される場合があります。
下表に、各種キャッシュファイルで推奨される TTL の値を示します。
ファイルタイプ | TTL の値 | 例 |
---|---|---|
頻繁に更新されない静的ファイル | 1 か月以上 | 画像およびアプリケーション |
頻繁に更新される静的ファイル | 1 か月弱 | JavaScript および CSS ファイル |
動的ファイル | 1 秒 | コンテンツが更新された PHP ファイル |
頻繁に更新される動的ファイル | 0 秒 (このタイプのファイルはキャッシュされません) | PHP、JSP、および ASP ファイル |
注 配信元サーバー上のリソースファイルを更新する際、既存のリソースファイルと同じ名前を使用する代わりに、ファイルにバージョン番号を付加して更新することを推奨します。 たとえば、
img-v1.0.jpg
を更新した場合は、img-v2.1.jpg
とします。