NAS (Network Attached Storage) は、NFSv3 および NFSv4 プロトコルをサポートしています。 ただし、以下の制限に注意する必要があります。

  • NFSv4.0 でサポートされていない属性には、FATTR4_MIMETYPE、FATTR4_QUOTA_AVAIL_HARD、FATTR4_QUOTA_AVAIL_SOFT、FATTR4_QUOTA_USED、FATTR4_TIME_BACKUP、およびFATTR4_TIME_CREATE があります。 これらの属性が試されると、NFS4ERR_ATTRNOTSUPP エラーがクライアントに返されます。

  • NFSv4.1 でサポートされていない属性には、FATTR4_DIR_NOTIF_DELAY、FATTR4_DIRENT_NOTIF_DELAY、FATTR4_DACL、FATTR4_SACL、FATTR4_CHANGE_POLICY、FATTR4_FS_STATUS、FATTR4_LAYOUT_HINT、FATTR4_LAYOUT_TYPES、FATTR4_LAYOUT_ALIGNMENT、FATTR4_FS_LOCATIONS_INFO、FATTR4_MDSTHRESHOLD、FATTR4_RETENTION_GET、FATTR4_RETENTION_SET、FATTR4_RETENTEVT_GET、FATTR4_RETENTEVT_SET、FATTR4_RETENTION_HOLD、FATTR4_MODE_SET_MASKED、およびFATTR4_FS_CHARSET_CAP があります。 これらの属性が試されると、NFS4ERR_ATTRNOTSUPP エラーがクライアントに返されます。

  • NFSv4.1 でサポートされていない OP には、OP_DELEGPURGE、OP_DELEGRETURN および NFS4_OP_OPENATTR があります。 これらの OP が試行されると、NFS4ERR_NOTSUPP エラーがクライアントに返されます。

  • NFSv4 は現在、委任をサポートしていません。

  • UID と GID に関する問題

    • NFSv3 プロトコルでは、ファイルの UID または GID が Linux ローカルアカウントに存在する場合、対応するユーザー名またはグループ名がローカル UID と GID のマッピング関係に基づいて表示されます。ファイルの UID または GID がローカルアカウントに存在しない場合は、UID または GID が直接表示されます。

    • NFSv4 プロトコルの場合、ローカル Linux カーネルのバージョンが 3.0 より前の場合、すべてのファイルの UID と GID は nobody として表示されます。バージョンが 3.0 以降の場合、表示規則は NFSv3 プロトコルの表示規則と同じです。

      ファイルシステムのマウントに NFSv4 プロトコルを使用していて、Linux カーネルのバージョンが 3.0 より前の場合は、ファイルまたはディレクトリの所有者あるいはグループを変更しないことをお勧めします。 それ以外の場合は、ファイルまたはディレクトリの UID と GID は nobody に変更されます。
  • 単一のファイルシステムは、最大 10,000 のコンピューティングノードによって同時にマウントし、アクセスすることができます。