ここでは、開発者が MPS をより理解したうえでご使用いただけるように、MPS のいくつかの基本概念と関連性について説明します。

MPSの概念についての説明
  • タスク

    MPS のタスクは、トランスコードタスク、スクリーンショットタスク、メディア情報タスクなど、各種タスクを含む抽象的概念です。

    1 つのタスクには、入力、出力、パラメーターという 3 つの重要な情報が含まれています。 入力パラメーターと出力パラメーターは、完了したタスクの入力ファイルと出力ファイルを設定するために使用されます。 これら 3 つのパラメーターは、特定の機能を実行するため、詳細な構成を設定する際に使用されます。

  • パラメーター
    • テンプレートパラメーター

      タスクは大量にあるため、各タスクを何度も繰り返し送信する必要があります。 テンプレートはこの問題を解決するために提案された概念です。 テンプレートでは、よく使うパラメーターがまとめてあります。 よく使うパラメーターをテンプレートとして使用することで、タスクを送信するときに指定する必要があるパラメーターの数を減らすことができます。これにより送信コードを簡単に作成することができます。

    • API パラメーター

      各種パラメーターの組み合わせごとにテンプレートを作成すると、テンプレートの数が大幅に増加し、テンプレートの管理がより煩雑になる可能性があります。 そのため、パラメーターはテンプレート内だけでなく、API を通じても設定することができます。

    • 優先順位

      API パラメーターはテンプレート内の対応する (同一の) パラメーターよりも高い優先順位を持っており、テンプレートのパラメーターに優先されます。

      たとえば、1 つのビデオをさまざまな解像度 (HD、SD)、定義形式 (MP4)、符号化標 (H.264) およびフレームレートでトランスコードし、出力することができます。 その違いはフレーム レートや解像度のみです。 既定のパラメーターを組み合わせて (MP4 + H.264 +25FPS +2Mbps +1280x720) テンプレートを作成することができます。 API を呼び出すときに、API パラメーターが指定されていなければ、タスクは既定のパラメーター (2Mbps + 1280x720) に基づいて実行されます。API パラメーター (4Mbps + 1920x1080) が指定されていれば、既定のパラメーターに代わり、タスクは API パラメーター (4Mbps +1920x1080) に基づいて実行されます。

  • MPS キュー

    ユーザーが API インターフェイスを介してタスクを送信すると、タスクはまず MPSキューに入り、優先順位および送信順序に従って実行されます。

    MPS キューのタスクには優先順位をつけることができます (優先順位が最も高いのは 10、最も低いのは 1、既定値は 6 です)。 優先順位が同一の場合は、先に送信されたタスクが先に実行されます。 タスクが同時に送信された場合は、優先順位の高いタスクが先に実行されます。

  • タスクの実行と完了
    • 同期と非同期

      タスクのタイプによっては、すぐに完了するものもありますが、基本的にはほとんどのタスクはすぐに完了することはありません。 タスクの実行には、同期と非同期の 2 つの方法があります。 スクリーンショットタスクなどの同期型のタスクは即座に結果を返しますが、トランスコードタスクなどの非同期型のタスクは、ポーリングのスケジュール、およびメッセージ通知による照会を行います。

    • 定期的なポーリング

      各タスクは一意のタスクIDにより識別されます。タスクIDは、タスクの送信と同時に呼び出し元に返されます。その後、タスク ID でタスクの結果を照会することができます。 この方法の欠点は、リアルタイムに実行されないことです。

      通知

      メッセージ通知が送信されるよう MPS キューを設定することで、タスクの結果を即座に取得できるようになります。 メッセージ通知には、タスク ID、ユーザーデータ、タスクの結果といった重要な情報が含まれます。
      • タスク ID

        タスクを送信するときは、タスク ID を記録しておきます。記録したタスクID をメッセージ通知のタスクIDと照合し、タスクの結果を確認します。

      • ユーザーデータ

        タスクを送信する際、実行するたびにカスタマイズユーザーデータパラメーター (製品 ID など) を入力することができます。 カスタマイズユーザーデータパラメーターは、業務システムにタスク ID を記録することなく、メッセージ通知で返されます。 一方で、製品 ID のようなカスタマイズユーザーデータを使用して、業務システムに関連付けを行うこともできます。