Server Load Balancer (SLB) は、受信トラフィック、送信トラフィック、接続数などのメトリックをモニターするモニタリング機能を提供しています。 コンソールで、リアルタイムのモニタリングデータを表示することができます。 モニタリングデータの他に課金データも収集されますが、これは請求額の計算のために収集されます。 モニタリングデータと課金データは、以下のように説明される要因を考慮して異なります。

要素 モニタリングデータ 課金データ
計算方法

SLB システムは毎分モニタリングデータを収集し、CloudMonitor にデータを報告します。 15 分ごとに、CloudMonitor はその期間に収集されたデータの平均値を計算します。

コンソールに表示されるネットワークトラフィックデータは、計算された平均値です。

課金データは毎分収集され、SLB システムは 1 時間ごとに累積値を課金システムに報告します。

モニタリングデータは 15 分間に計算された平均値ですが、課金データは課金サイクルでの累積値です。

待機時間 SLB は、リアルタイムのモニタリングデータを提供します。 ただし、データの収集、計算、表示を行う過程において、必然的に短時間の遅延が発生する場合があります。 この遅延はわずかなものですが、これによってモニタリングデータと課金データにある程度の差異が生じる場合があります。 課金データは、最大 3 時間の遅延を許容することができます。 たとえば、午前 1 時 から 2 時の間に生成された課金データは、通常、午前 3 時より前に課金システムに報告されます。 ただし、データは最大 3 時間後に報告され、最後の報告時刻は午前 5 時となります。 その結果、課金データとモニタリングデータの間には差異が生じる場合があります。
目的 モニタリングの目的は、インスタンスが正常に実行されているかどうかを確認するのに役立つことです。 正常でない場合は、問題をタイムリーに解決するための対策を講じることができます。 課金データを収集する目的は、請求書を生成することです。 モニタリングデータを課金データに使用することはできません。