ここでは、Auto Scaling のワークフローを説明します。
スケーリンググループ、スケーリング設定、スケーリングルール、スケーリングトリガータスクの作成後、以下のプロセスが実行されます (この例では、ECS インスタンスを追加します)。
- スケジュール済みタスクでは、指定された時間にスケーリングルールの実行リクエストをトリガーします。
- CloudMonitor タスクでは、スケーリンググループ内の ECS インスタンスのパフォーマンスをリアルタイムでモニタリングし、設定されたアラームルールに基づいて (たとえば、スケーリンググループ内の全 ECS インスタンスの平均 CPU 使用率が 60% を上回った場合など)、スケーリングルールの実行リクエストをトリガーします。
- スケジュール済みタスクでは、トリガー条件に従ってスケーリングアクティビティをトリガーします。
- カスタムタスクでは、モニタリングシステムとアラームルールに基づいて (たとえば、オンラインユーザー数やジョブキュー数など) 、スケーリングルールの実行リクエストをトリガーします。
- ヘルスチェックタスクでは、スケーリンググループとグループの ECS インスタンスのヘルスステータスを定期的にチェックします。 ECS インスタンスに異常が見つかった場合 (実行中ステータスでない場合)、グループから ECS インスタンスを削除するリクエストをトリガーします。
- スケーリングアクティビティは、ExcuteScalingRule インターフェイスを介してトリガーされます。このインターフェイスでは、一意の Alibaba Cloud リソース ID (ARI) により、実行するスケーリングルールを指定します。
カスタムタスクを実行する場合、ユーザーのプログラムで ExcuteScalingRule インターフェイスを呼び出しておく必要があります。
- システムは、手順 2 で入力されたスケーリングルール ARI に基づいてスケーリングルール、スケーリンググループ、スケーリング設定に関する情報を取得し、スケーリングアクティビティを作成します。
- システムは、スケーリングルール ARI に基づいてスケーリングルールとスケーリンググループを照会し、追加する ECS インスタンスの数を計算します。また、Server Load Balancer と RDS インスタンスを設定します。
- システムは、スケーリンググループに基づいてスケーリング設定を照会し、新しい ECS インスタンスの作成時に使用するパラメーター (CPU、メモリ、帯域幅) を決定します。
- システムは、追加する ECS インスタンス数、ECS インスタンスの設定、および Server Load Balancer と RDS インスタンスの設定に基づいて、スケーリングアクティビティを作成します。
- スケーリングアクティビティの実行中、 ECS インスタンスが作成され、Server Load Balancer と RDS インスタンスが設定されます。
- インスタンスの設定に基づいて、指定した数の ECS インスタンスが作成されます。
- 作成された ECS インスタンスのイントラネット IP アドレスが、指定した RDS インスタンスのホワイトリストに追加されます。また、作成された ECS は、指定した Server Load Balancer インスタンスにも追加されます。
- スケーリングアクティビティが完了すると、スケーリンググループのクールダウン機能が開始されます。 クールダウン時間が経過するまで、そのスケーリンググループで新しいスケーリングアクティビティを実行することはできません。
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