WordPress Web サイトの導入手順

概要

本記事では、 ECS で Linux (Ubuntu 14.04) インスタンス上に WordPress サーバを構築する手順を説明します。


WordPress について

WordPress とは、ブログなど Web コンテンツ類や Web サイトそのものを管理するソフトウェア製品で、世界的に人気を博しています。WordPress を使用することで Web サイトを短期間で稼働させることができるため、WordPress の導入数がここ数年で急増しています。また、WordPress の内部では、PHP と MySQL が使用できます。


準備作業

構築作業に先立って、ECS インスタンスに、「LAMP (Linux、Apache、MySQL、PHP) 」をインストールします。


WordPress のインストール

それでは、具体的な手順に移ります。

ステップ 1: ECS で Linux インスタンスを作成する

以下の手順を実行して、ECS で Linux インスタンスを作成します。


  1. ECS を作成できるアカウントで管理コンソール(https://ecs.console.aliyun.com )にログインします。ログインすると、下図のような「ダッシュボード」の画面に遷移します。

2. 左ペインのメニューにて、[プロダクト] のセクション内の [Elastic Compute Service] をクリックして、ECS のダッシュボード画面に遷移します。サイドバーメニューの [インスタンス] をクリックして、インスタンス一覧の画面に遷移します。

3. [インスタンスを作成] ボタンをクリックすると、インスタンス作成の画面に遷移します。
それでは、同画面の入力項目を順に追っていきましょう。[スターターパッケージ] と [エキスパート向け] が選択できます。本記事では [エキスパート向け] を選択します。[データセンターのリージョンとゾーンの選択] で、選択肢の中からリージョンとゾーンを選択します。ゾーンを指定しない場合、ECS のインスタンスはデフォルトのゾーンに作成されます。

4. [ネットワークタイプの選択] では、インスタンスのサイズ (HW スペック) の世代とサイズを選択します。[ネットワークタイプの選択] では、ネットワークタイプ、ネットワーク課金タイプなどを選択します。

5. [オペレーティングシステムの選択] で OS を選択しますが、今回は Ubuntu または別の Linux ディストリビューションを選択します。あわせて、ドロップダウンで OS のバージョンを選択します。
[ストレージの選択] では、ストレージタイプ等を選択します。

6. [セキュリティ設定] で、オプションでサーバーのパスワードを設定することができます。パスワードは、インスタンス生成後でも管理コンソールで設定することもできます。

7. 以上、一通り入力が完了したら、画面下部の [概要] に入力内容がまとめて表示されるので、内容を確認の上で問題がなければ [今すぐ購入] ボタンをクリックします。

8. 作成したインスタンスは自動的に起動し、[インスタンス] セクションに表示されます。

このように、ECS のインスタンスは、管理コンソールから簡単に作成できます。

ステップ 2: LAMP パッケージをインストールする

リポジトリを更新し、下記のコマンドで LAMP (Linux、Apache、MySQL、PHP) パッケージをインストールします。

Welcome to aliyun Elastic Compute Service! 
root@iZt4n0drrwgfgq36vp3glgZ:~# apt-get update
root@iZt4n0drrwgfgq36vp3glgZ:~# apt-get -y install apache2
root@iZt4n0drrwgfgq36vp3glgZ:~# apt-get -y install php5
root@iZt4n0drrwgfgq36vp3glgZ:~# apt-get -y install mysql-server
(MySQL root アカウントのパスワードを設定します。)
root@iZt4n0drrwgfgq36vp3glgZ:~# apt-get -y install php5-mysql

ステップ 3: MySQL をセットアップする

WordPress では、リレーショナルデータベースにコンテンツ類などの各種情報を格納します。本記事では MySQL を使用しますが、実運用環境では ApsaraDB for RDS を使用することができ、データベースの管理作業を省力化することができます。ApsaraDB for RDS は、MySQL、SQL Server、PostgreSQL がすぐに使用できるサービスです。RDS は、プロビジョニング、パッチ更新、バックアップ、リカバリ、障害検出、修復などのデータベースタスクを実行できます。

MySQL をインストール後、WordPress 用のデータベースとユーザーを作成します。
次のコマンドを実行して MySQL の root アカウントにログインします。


Welcome to aliyun Elastic Compute Service! 
root@iZt4n0drrwgfgq36vp3glgZ:~# mysql -u root -p


ここでは、MySQL をインストールするときに設定した MySQL root アカウントのパスワードを入力する必要があります。パスワードを入力すると、MySQL コマンドが入力できます。

続けて、WordPress 用のデータベースを作成します。データベース名は任意の名前を付けられますが、ここでは "wordpress" にします。次のコマンドを実行します。

mysql> CREATE DATABASE wordpress; 

注意: すべての MySQL 文はセミコロン (;) で終わる必要があります。コマンド実行後、エラーが発生しないことを確認してください。

さて、新しいデータベースを使用するには、専用のユーザーアカウントを作成する必要があります。管理とセキュリティの観点から、単一機能のデータベースとアカウントを作成することをお勧めします。

ここでは、新しいアカウントの名前を "wordpressuser" にして、パスワードフィールドには "password" を割り当てます。本番構築時にはユーザー名とパスワードには適切な値を選択する必要があります。次のコマンドを実行してユーザーを作成します。

mysql> CREATE USER wordpressuser@localhost IDENTIFIED BY 'password';  
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)

WordPress 専用のデータベースとユーザーアカウントができました。ただし、このユーザーにはまだデータベースへのアクセス権がありません。ユーザーアカウントにデータベースへのアクセス権を付与するには、次のコマンドを実行します。

mysql> GRANT ALL PRIVILEGES ON wordpress.* TO wordpressuser@localhost;

このコマンドは、ユーザーアカウントにデータベースへのアクセス権を付与します。MySQL インスタンスに対して、変更した権限設定を反映させるために、次のコマンドを実行します。

mysql> FLUSH PRIVILEGES;

以上でこのステップは終わりです。最後に "QUIT" を実行して MySQL プロンプトを終了します。

mysql> QUIT;

通常のコマンドプロンプトに戻ります。

ステップ 4: WordPress をダウンロードする

WordPress ファイルを公式 Web サイトからダウンロードします。

WordPress は常に最新の安定したバージョンをダウンロードできます。次のコマンドを使用して、最新バージョンの WordPress を入手します。

root@iZt4n0drrwgfgq36vp3glgZ:~# wget http://wordpress.org/latest.tar.gz 

WordPress ファイルのアーカイブされたディレクトリの内容を含む圧縮ファイルが、ホームディレクトリにダウンロードされます。

次のコマンドを実行して、WordPress ディレクトリの再構築に必要なファイルを抽出します。

root@iZt4n0drrwgfgq36vp3glgZ:~# tar xzvf latest.tar.gz

"wordpress" という名前のディレクトリがホームディレクトリに作成されます。

ステップ 5: WordPress をセットアップする

次のコマンドを実行して、WordPress をインストールしたディレクトリに移動します。

root@iZt4n0drrwgfgq36vp3glgZ:~# cd ~/wordpress

WordPress には、サンプルの設定ファイルが用意されていますので、同ファイルをコピーするため、次のコマンドを実行します。
root@iZt4n0drrwgfgq36vp3glgZ:~/wordpress# cp wp-config-sample.php wp-config.php

コピーしたサンプル設定ファイルをテキストエディターで開きます。
root@iZt4n0drrwgfgq36vp3glgZ:~/wordpress# vi wp-config.php

データベース関連のパラメータを修正するため、WordPress の DB_NAME、DB_USER、DB_PASSWORD の設定を探し、作成したデータベースの情報を設定します。

終了したらファイルを保存して閉じます。

ステップ 6: Apache を設定する

Apache の設定を変更します。

root@iZt4n0drrwgfgq36vp3glgZ:~# vi /etc/apache2/apache2.conf 

 154行めの
Options FollowSymLinks

Options Indexes FollowSymLinks MultiViews
へ変更

155行めの
AllowOverride None

AllowOverride All
へ変更

修正保存後、Apache を再起動します。

root@iZt4n0drrwgfgq36vp3glgZ:~# /etc/init.d/apache2 restart

WordPressのフォルダを移動します。
 root@iZt4n0drrwgfgq36vp3glgZ:~# mv ~/wordpress /var/www/html/
root@iZt4n0drrwgfgq36vp3glgZ:~# chown -R www-data.www-data /var/www/html/wordpress

ステップ 7: Web インターフェイスでインストールを完了します

関連する Alibaba Cloud プロダクト: Alibaba Cloud DNS

WordPress の設定ファイルの準備が整ったので、続いて WordPress の Web 画面でセットアップ作業に移ります。
Web ブラウザーで、サーバーのドメイン名またはパブリック IP アドレスを開きます。

http://server_domain_name_or_IP

WordPress の初期設定ページで、初期管理者アカウントを作成します。

管理者アカウントのパラメータを入力します。(注意: 現時点では電子メール ID を設定できずリセットオプションは利用できないため、再度ログインするにはパスワードを覚えておく必要があります。
終了したら、ページ下部にある [Install WorkPress] ボタンをクリックします。

先ほど作成した管理者アカウントでログインします。

WordPress のインストール手順は以上です。

最終ステップ (オプション)

関連する Alibaba Cloud プロダクト: Alibaba Cloud WAF、Alibaba CloudMonitor


本番環境でのサイトの信頼性とセキュリティを向上させるために、追加のレイヤーを追加することができます。



また、スナップショットを取得することでデータベースのバックアップになり、障害時に備えることができます。


Alibaba Cloud WAFにより、SQL インジェクション、XSS、悪意のある BOT、コマンド実行脆弱性など、Web サイトへの代表的な攻撃を防ぐことができます。また、大量のアクセス試行によるサーバーへの HTTP/HTTPS フラッド攻撃を排除し、Web サーバーのパフォーマンスへの影響を軽減します。


Alibaba CloudMonitor を使用すると、クラウドのデプロイメントに対する詳細な知見を提供できます。また、CPU 使用率や待ち時間などの指標の高度な分析を行い、ビジネスニーズに合わせて監視内容をカスタマイズできます。

関連する Alibaba Cloud プロダクト


● ECS


● CloudMonitor


● Web Application Firewall (WAF)


● Alibaba Cloud DNS


● ApsaraDB for RDS